薄毛を引き起こす「頭皮の糖化」

頭皮の糖化と聞いてもあまりイメージが沸かない人が多いでしょう。
そもそも糖化とは、一体どういうものを指すのでしょうか。それは、体内にあるタンパク質や脂質が糖と結びつき、老化する原因となる物質を生み出すことをいいます。この糖化が体内で起きることによって、頭皮の弾力が失われ血行不良や代謝低下が起きます。これを頭皮の糖化といいます。

この頭皮の糖化も薄毛と関係しています。薄毛の原因のなかには、乱れた食生活やストレス、誤ったヘアケアなどがあります。これらが頭皮の糖化を引き起こすきっかけとなり、毛周期に悪影響を及ぼすことで薄毛へとつながるのです。

では、頭皮の糖化が起きないようにするためにはどうすればいいのでしょうか。それは自分の生活習慣を見直すことです。糖化を引き起こす原因は自分の生活習慣にあり、それらを改善することで頭皮の糖化を避けることが可能といえるでしょう。

食生活の見直し

1つ目に食生活を見直すことがあげられます。

生活習慣のなかで糖化が起きる一番の原因として考えられるのは、食事で摂取する糖質や糖分です。適度な糖質や糖分は健康のために必要といえますが、限度があります。ですから、炭水化物や甘いものを好んでたくさん食べる方は注意が必要になります。

そこで、糖質を採りすぎないために有効な対策として、「低GI」食品があります。低GI食品は炭水化物のなかでも糖質が少ない食品を指します。たとえば、大豆食品やサツマイモ、キノコ類などが挙げられます。炭水化物を摂りすぎてしまうという方はこの低GI食品を中心に摂取するように心がけましょう。

他にも、糖質制限におすすめなのがロカボ商品です。
ロカボは糖質を完全にゼロにするのではなく、おいしく、たのしく、適正量の糖質を摂ることを推奨しています。ロカボ商品は様々な種類があり、パッケージに含まれる糖質量が記載されているため摂取量を把握するのに便利です。「糖質制限しているけど、甘いものが食べたい」「制限のし過ぎで疲れてしまった」という人もいらっしゃるでしょう。糖質制限でストレスが溜まることはかえって悪影響となります。糖質の摂取量をうまく調整して食事を楽しむために、ロカボ商品を取り入れてみるのもいいでしょう。

食べる順番にも注意を

食事の際、食べる順番に気をつけることも糖化の予防につながります。
食べるものを工夫する以外にも食べる順番によって糖化のしにくさが異なります。

順番としては、最初に野菜や海藻類を食べます。その次にタンパク質を含む肉類や魚類を食べます。そして最後に炭水化物であるごはんやパンを食べます。この順番で食べるように心がけることで糖化しにくくなるでしょう。

有酸素運動で糖化を予防

食生活以外にも体を動かすことで糖化を予防することができます。
体を動かすといってもただ運動するだけでは効果はありません。なぜなら、糖化の予防に効果があるといわれているのは「食後30分～1時間以内」に「有酸素運動」をすることだからです。
有酸素運動は筋力への負荷が少なく、酸素をエネルギーとして利用することで長時間かけて行う運動のことをいいます。

たとえば、ウォーキングやジョギング、水泳などが挙げられます。ウォーキングやジョギングと聞くと厳しいと思う人もいるかもしれませんが、心配はありません。
なぜなら、有酸素運動であればどんな運動でも大丈夫だからです。運動が苦手な人は簡単にできるものを選びましょう。家にある段差を昇り降りするといった運動でも効果が期待されます。
ですから自分の負担にならない程度の有酸素運動を決まった時間内に行うようにしましょう。